静岡社会文化会館
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静岡社会文化会館

2012年4月28日(土)静岡市清水区小芝町の「江尻生涯学習交流館」で、「働く者の視点から原発事故を考える」と題する学習会が行われました。清水地域勤労協、清水地区退福協、清水地区高齢退職者の会が共催、静岡社会文化会館が後援し70名が参加しました。

講師は、福島県楢葉町の東電福島第二原発から3kmに住み、現在那須塩原に避難している双葉地方平和フォーラム副議長の森田省一さんで、マスコミで報道されない福島の実態を報告しました。

鈴木禎昭清水勤労協会長

森田さんは、震災直後の混乱した状況を「ゴーという音と共に、この世の終わりかと思うような強い揺れが長く続いた。12日、町の広報で福島第二原発から3キロ以内の住民に避難指示が出されたが聞き取りにくかった。町の中はパニック状態となり、ラジオは津波と行方不明者の情報だけで、原発のニュースはなかった。車で避難したが道路はいたるところで大渋滞となり、夜間は暖を取るためエンジンを回し続けるため、ガソリンが無くなり自宅に戻った人が多かった。放射線量の高い浪江町や飯館村に避難した人が多く、SPEEDI(緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム)のデータがもっと早く公表されていれば、県民の被ばく量は減らすことができた」と、原発事故に対する国の対応のまずさと情報規制の疑いを指摘しました。

「東電は被曝者を分断支配しようとしている」訴える楢葉町の森田省一さん

その上で、「福島県民は差別され、いじめられ、我慢させられている。福島県は放射能や県民の被ばく対策を一切行っていないし、県民が被ばく検診を受けることを妨害している。被曝者の実態が明らかになることを恐れているからだ。放射性物質の拡散する方角は、気圧配置による風向きで絶えず変わる。浜岡原発の場合は太平洋ベルト地帯の真ん中で怖いが、冬に日本海側の原発で事故があったら西風で東日本は汚染されて人は住めなくなり、避難する場所もなくなる危険がある。除染といっても高圧洗浄機で洗い流すだけで、放射性物質は無くならず移動するだけだからまた元に戻る。東電の賠償は線量の高さや原発との距離で金額が変わる。差別し被曝者を分断支配しようとしている。福島県民の多くは今までは東電と政府のいうことを信用してきた。事故を契機に、自分で線量計を買って調べ、自分で判断し行動するようになった。本当のことが知らされていない、政府はうそつきとの思いを強めている。子供たちの未来と、この悲劇を繰り返さないためにこれからも全国の仲間と連帯してがんば る。このような機会をつくり、福島の本当の姿を知ってほしい」と語りました。

多くの参加者が真剣に福島現地からの報告を聞いた

静岡社会文化会館は、このような勤労者の皆さんの権利・平和・環境改善など様々な課題の取り組みを後援していきます。

社民党静岡県連合
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